日本的インターネッツ

twitterってどこいった?ってくらいもう話題に上らなくなってきた。
わかってはいたけれど、海の向こうで流行ってるっぽいっていうのを聞いて一瞬だけ消費しまくるっていうのが実に日本的だなーと思う。
ビリーズブートキャンプにも同じものを感じる。
でも、ビリーズブートキャンプは企画商品だから一瞬だけでも売れれば良いけどね。

そんなわけで、最近のwebサービスを独断と偏見でもって分析してみることにする。

twitter

海の向こうで流行ってるらしいと聞きつけた一部が「流行の最先端に乗ったぜー!ナウイぜー!」と電波発信。
でも釣られた人が増えると流行の最先端風味が薄れてつまらなくなって離れる。
つまるところ、サービスの本質に利用価値を見出していたわけではなくて最先端風味を味わいたかっただけ。
例えるとこんな感じ?
六本木ヒルズが出来たと聞いて用は無いけれどとりあえず行ってみようと思って来ちゃいました。

mixi

これは匿名性を排除した閉鎖的なインターネッツってところが新鮮だったんじゃないかな。
生まれるずっと前にペリーが来て開国していたけど、今日から鎖国です!くらいの新鮮っぷりがもしかしたらあったかもしれない。
パソコン通信の頃に時代回帰しただけでしょ、と言う人もいるけど今のネットユーザーのほとんどがパソ通時代を知らないはず。
そして、その鎖国インターネッツの使われ方を見るとまたこれが結構日本的だったりする。
隣近所のオバチャンによる井戸端会議サークルのようで、集まる人数はほぼ一定。
そのうち集まる事に疲れたオバチャンは脱落するが、帳尻を合わせるかのように人員が補充されている。
気が付くと、メンバーはすっかり入れ替わり世代交代をしている。
そして鎖国中とはいえ国際結婚を推奨、絶賛受入れ中なので鎖国の意味がなくなりつつある。
外国人犯罪も多発中。

youtube

動画を手軽にしたyoutube
技術的にはさほど新しいものではなかったけれど、かつてそのインフラを無料で開放できるところは無かった。
これも本国とは使われ方が違うように思う。
まず日本人がyoutubeを見る動機になったのが著作権に触れるような動画を無料で見ることだったように思う。
でもそれを規制された途端に距離を置くようになる。
日本人は自分撮りをアップロードし合って盛り上がることは無いし、ましてやyoutubeだけのために個人で番組を作成してしまうような人もいない。
たまに海外のおもしろ投稿動画がblogのネタにされるくらい。
つまるところ、健全な動画共有サイトを作ろうとすると酷いことになる。
まだyoutubeはマシだけど、sony動画共有サイトって…

secondlife

プレイしてみたけど、正直言って日本人には合わないと思った。
日本人はバーチャルな世界にリアリティを求めていないように思う。
どちらかと言うと、バーチャルな世界だからこそ見れるビジュアルとアクションを求める傾向じゃないかな。
だから日本人はSLの中で外国の人が作らないような着ぐるみを着ていたりする。
パーティを組んでこれからモンスター退治に行くぜー!という方が恐らく合っているんだろうと思う。
なので、これからsecondlifeくるぜー!と鼻息荒く入れ込んでる企業はあさっての方向を向いている可能性がありますよーと勝手なことを言ってみる。


まとめると、海外で流行ってるらしいものをそのまま持ってきても一瞬は盛り上がるかもしれないが日本人には合わないものが多い。
ビリーズブートキャンプのように一瞬の盛り上がりで勝負をつけることができれば良いけれど、webサービスでそれは難しい。
ポイントとしてはこんなところかな?
匿名性を排除することはネットの世界を狭めることに繋がりいずれユーザーは閉塞感を感じて離れていく。
またネットとリアルをより近づけようとすることもネットの世界を狭める事になり、いずれユーザーは閉塞感を感じて脱落する。
さらに、本来は健全であるべきだろうけれどアンダーグラウンドな部分を完全に排除することもネットの世界が狭まったと感じてユーザーは離れていく。

ここまで考えると、日本でwebサービスを広めて長く続けるのはものすごく難しいことだとつくづく思う。
とはいえ、マネや劣化コピーじゃなくて日本人が日本人のために日本的なサービス作ることはきっとできるはずだろうと思っています。
今のところ2chとニコニコは日本的な線をいってるんじゃないかと。

さて、SAMURAIかHARAKIRIかKAMIKAZEか…